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11月8日は「いい歯の日」

歯磨き後のうがいは1回?

 むし歯はいわゆるむし歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分である(ハイドロキシ)アパタイトを溶かすことにより起こります。これを「脱灰」といいます。

 初期のむし歯では、脱灰したアパタイトが歯に戻る「再石灰化」が起こります。フッ素、正しくはフッ化物を含むアパタイトは再石灰化を起こしやすく、いったん歯に戻ると次には脱灰しにくいため、むし歯に強くなります。つまり再石灰化時にフッ素が口の中にあることが重要となります。このようなことから、むし歯予防にはフッ素入りの歯みがき剤(ペースト、ジェルなど)が良いと言われています。

 ところがフッ素入りの歯みがき剤を使っても、歯みがき後に何回もうがいをしてしまうと、歯みがき剤に含まれるフッ素が流れて薄まってしまうのです。歯みがき後に汚れを吐き出した後の仕上げのうがいは「ごく少量の水で1回だけ」にして「しばらく飲食しない」ことで再石灰化効果が高まると言われています。現在、国内で販売されている歯みがき剤の多くは身体に安全な濃度ですので安心して使用できます。

ただ磨くのではなく、正しい歯みがきを

 「磨いている」ことと、「磨けている」ことは違います。歯と歯の間や、歯と歯肉の境目などの汚れの残りやすい場所は歯間ブラシやデンタルフロス等の歯間清掃具を使ってきちんと汚れを落とすことが大切です。正しい磨き方と歯間清掃具の使いかたをかかりつけ歯科医院で教わってみてはいかがでしょうか。

 この機会に自分の歯を見直して、かかりつけ歯科医に定期的に診てもらい、健康で丈夫な歯を保ちましょう!

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